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【小型風力発電保険/サイバー保険】黎明期にあるビジネスとそれを開拓する若い世代を支えたい

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PROFILE

西内 俊裕(総合営業部 部長 兼 アドミ業務センター長)

西内 俊裕の顧客は中小・ベンチャー企業の経営者、それも若手起業家が多い。たとえば、小形の風車を設置して発電事業をいとなむ、自然エネルギーへの投資に意欲的な経営者。あるいは、セキュリティ対策を万全にしたうえで、事業成長を加速させたいITベンチャーのトップ。彼らの熱い志と豊かな可能性を、保険を通じて支えていくのが中村の使命だという。その想いに迫った。

専門家として事故現場に飛ぶことも

離島の斜面や海岸、山の上など、風が強く吹くところに比較的小さな風車が設置されているのを見たことはありませんか。海洋上にあるような巨大な風車ではなく、出力規模20kW未満、設備投資額としては2,000万円から3,000万円程度。ですから大企業よりも、おもに中小企業が参入しています。電力事業以外の本業を展開していて、事業多角化のために参入する企業も多い。なかには、経営者が再生可能エネルギーに非常に関心が高いがゆえに、参入したところもあります。

私たちの仕事は、その小形風力発電ビジネスのリスクを保険によってヘッジすること。たとえば雷が落ちて火災が発生してしまい、発電がストップ。電力を売って得られるはずだった利益を得られなかった場合に保険金で補填するというものがあります。あるいは、風車の羽根が折れて落ち、近隣住民に被害が出てしまった場合の補償金にあてるものもあります。「再生可能エネルギーを盛り上げたい」という大きな志をもって小形風力発電事業をスタートさせた経営者の熱い想い。その志がアクシデントによって折れてしまわないように、保険によってサポートしていくのが私の使命です。

新しく登場したビジネスではありますが、すでに多くのお客さまに保険のご契約をいただいています。私たちがこの分野の専門家として頼っていただける理由のひとつは、小形風力発電の設備・機器をあつかう、多くの販売店と密接な協力関係があること。そして、販売店が取りあつかっている、すべての商品の特徴やスペックを知り抜いていること。たとえば、事故が起きたとき、私自身が現場に飛び、お客さまに代わってすばやく状況確認をおこなうこともあります。専門知識がある私たちが状況をつかみ、販売店と協力して、事故原因の特定を急ぎ、時間のロスなく対処をすることができるわけです。

もともと新都心エージェンシーは、大型風力発電の保険の分野では10年以上の実績がある、トップクラスの保険代理店。日本の風力発電の保険においては確固たる地位を築き、牽引してきました。その蓄積を踏まえて、小形風力発電の保険の分野でもエキスパートとしての地位を固めつつあります。

小形風力発電の歴史は浅いので、いまは、メーカー、販売店、ユーザーと私たちがチカラをあわせ、業界全体を発展させている黎明期といえます。ですから、この分野の保険のパイオニアとして、「歴史を切り拓いている」というやりがいを味わうことができます。新都心エージェンシーで働く特権のひとつですね。

「ウチはサイバー攻撃される規模じゃない」が危険

ひとつの分野の保険のパイオニアとして、「歴史を切り拓いている」という感覚が味わえる点では、サイバー分野の保険もそうです。いま、AI、IoT、仮想通貨といった新テクノロジーが世の中に広がり、活況を呈しています。それは同時に、すべてのサイバー空間がひとつにつながり、「どこからでも攻撃される」リスクが高まっているということでもあるんです。

とくに危険なのは、中小企業で、「ウチはねらわれるような技術はないし、心配ありませんよ」とおっしゃる方。いまのサイバー攻撃によくある手法として、セキュリティが比較的甘い中小企業のサイバー空間をまず乗っ取り、そこを足がかりとして、その会社とおつきあいのある大企業を攻撃するというもの。「おたくのパソコンから攻撃されて、大損害をこうむった」。そうお得意先から追及されるリスクを認識していただきたいなと。損害が出てからでは保険に入れませんから、事前にリスクを知ってもらうことが私たちの仕事です。

また、自社が攻撃対象になる場合でいうと、こわいのは、被害が目に見えにくいこと。実は私たちは毎日、パソコンやサーバに何らかの攻撃を受けています。でも、そのことに気づいていないだけという状況にあります。いまはセキュリティソフトが攻撃をはねかえしてくれているだけ。でも、その壁を突破されても、表面的には普通に業務ができるので、気づかない。ある日、億単位の巨額な損害賠責を請求された。そんな事態も十分考えられます。

お金だけでなく時間の心配もなくす

時代の変化とともに必要とされる保険は変わっていきます。たとえば、現在では自動車オーナーなら当たり前にかける自動車保険。自動車ができたころは、どんなリスクがあるのかよくわからず、手探りしながら保険商品をつくりあげていったことでしょう。

いま、私たちは「風力発電」とか「サイバー空間」とか、新しく登場したものに、どんなリスクがあるのかを研究し、最適な保険商品を開発しようとしています。私の個人的な想いとしては、いまの世の中にない新しいビジネス、価値を生み出そうと懸命に取り組んでいる若い起業家のみなさんの志や熱い想いにこたえていきたいということがあります。保険によるリスクヘッジで新しいビジネスを応援していきたい。

新しいビジネスを成功させるためには、新しい保険が必要となってきます。私たちは、保険代理店であり、直接、保険商品をつくることはできませんが、お客さまの声をダイレクトにお聞きできる立場にいます。ITやエネルギーの最前線で活躍されている人たちの声に耳をかたむけ、ニーズやリスクをしっかり吸い上げ、保険会社につなぐ。そうすることで時代が必要とする保険商品を生み出すことに貢献できます。

保険でリスクをヘッジしておけば、せっかくスタートさせた新しいビジネスが思わぬ損失のために終わってしまう心配はなくなります。また、その損失にそなえて資金を内部留保する必要もない。そのぶん、設備投資や人財採用をはじめ、新しいビジネスを成長させるのに必要な投資に回せます。

また、スタートアップの起業家にとって「お金」以上に大切なのは「時間」です。私が仕事をするうえで、心がけているのはスピーディーな対応。とくになにかトラブルが起きたときは、できるだけ早く状況を把握。次の対処方法などをすばやくお客さまにお伝えするようにしています。そうすることで、お客さまはそのトラブルのことであれこれ悩む時間をもたなくてすみます。お客さまがなんの不安もなく、本業にチカラをそそぐことができるようにするのも私たちの重要な役割です。

日本から世界に向けて発信できるような企業、人々の暮らしをより便利にし、喜びや楽しみをたくさんの人たちに提供できる企業をサポート。そうすることで革新的な技術やサービスを生み出したり、新しいビジネスに思いっきりチャレンジできる環境を用意する。それが私たちの使命であると考えています。

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